石積みの家の重厚な窓格子や門扉、ショップの個性的な看板、レンガと組み合わされた、公園やお城のフェンスなど、ヨーロッパの街を歩くと必ず目にするロートアイアン製品(鍛造)の数々。
錆びた鉄の質感や、塗り重ねられたペンキが歴史を感じさせます。
デザイン的にも重厚なのになぜか軽やかさが感じられるのは鉄の大きな魅力です。
鉄は熱すると柔らかくなり、他の素材では表現できない、自由なアールを描くことができます。
その一方で構造材としても木などとくらべても鉄は薄く、細くても強度を出すことができ、特に近年の金属加工の技術の進化は、エッジの効いたモダンなデザインを可能にします。
この一見、相異なる特性が鉄の魅力です。